起承転結がブログ記事に向かない理由とおすすめ記事投稿方法
僕達は小学生の時から、『文章は起承転結で書きましょう!』と教育を受け、育ってきました。
しかしながら、ブログ記事を書くにあたり “起承転結” は必ずしもベストではありません。
なぜ、起承転結はブログ記事執筆に向かないのか?その理由と、ブログのアクセスアップを図るために、最も基本的なブログ記事の書き方と記事構成方法を解説します。
Contents
起承転結の簡単な復習
まずは簡単に、起承転結について復習してみましょう。
起承転結をWikipediaから復習する
Wikipediaによると、起承転結を唱えた最古の文献は、1300年前後にご活躍された楊載さんという中国の詩人の方が執筆された “詩法家数” であるという事です。
その楊載さんは、起承転結を以下のように定義しているという事です。
・起:歴史や人事を題材とし、比喩や連想から詠み始めることにより、様々な展開が出来るとする。
・承:「穏健」に作るべきであるとし、突飛、露骨な句であったり、反対に平板であったりすることは避けるように主張している。
・転:読み手を驚かす変化を入れるよう求めている。ただし、「転」の句は、「承」のそれと表裏一体であり、別物であってはならず、互いに応じ、互いに避けるという一貫性がなければならないとする。
・結:「言に尽くる有りて意に窮まる無し」とし、適宜にフェードアウトすることにより、「含蓄」という詩作の目的の一つを達成できるとしている。
引用:起承転結Wikipediaより
起承転結については調べてみると、人によって様々な解釈があるのでとても面白いです。僕的に噛み砕いて定義付けしてみると、
・起:事実や前提となる情景描写等
・承:”起” を元にして話を展開させたり、自分の主張する結論への流れを作る。
・転:サプライズを入れる。ただし、”起” の軸をブラしてはいけない。
・結:今までの流れを全て考慮して、結論づける。
あくまでこれは僕の要約に過ぎないのですが、ざっくりこんな感じの認識でおおよそ間違いは無いのかなと思います。
それでは上記を起承転結の前提知識として、僕がブログ記事執筆には起承転結が向かないと考える理由を解説します。
起承転結がブログ記事に向かない3つの理由
僕は大きく2つの理由から、起承転結はブログ記事執筆に向かないと考えます。
・現代人は時間がない
・検索エンジンの特性を見直そう
・超一流コピーライターのスキル
順番に解説していきます。
理由1. 現代人は時間がない
現代人って、時間がないんですよ。
今でこそ僕は起業して、時間的にも精神的にも自由になる事ができました。しかし、それこそサラリーマン時代は朝6時過ぎに家を出て、お昼休み以外目立った休憩もなく、終電間際に帰宅しそのままバタンキュー。お風呂に入らないで寝てしまう事もしばしばありました。
朝起きたら疲れは取れないし、汚い感じがしてテンションが下がるし、朝シャンしてから出勤しなきゃいけないのでいつも以上にバタバタしてしまい良い事ナシです。もちろん、土曜も余裕で暗黙了解という名の休日出勤でしたし。。。
なんてちょっと余談になってしまいましたが、僕の過去の話なんてどうでも良く、とにかく今の現代人は時間がありません。そしてインターネットの進歩とスマホの普及により、情報も溢れかえってるわけです。
こんな忙しい現代人に、いちいち丁寧に “起承転結” の文章を読み込む時間なんてないんですよ。結論に至る前に、『回りくどいからもういいや』って離脱してしまうんですよね。
なので起承転結でブログ記事を書いてしまうと、余程文章力がない限り、離脱率が高まる可能性があるという事です。
理由2. 検索エンジンの特性を見直そう
検索エンジンの基本は、お悩み解決です。
例えば『ダイエット コツ』でGoogle検索したら、
『成功率93%のダイエット!1ヶ月で確実に3キロ痩せるための3つのコツ!』という記事がヒットしたとしましょう。
この記事に訪れた読者の求める結果は、『ダイエットの3つのコツを知りたい』です。でも仮に起承転結を元に記事を作成したとしたら、
・起:ダイエットの語源は、古代ギリシア語のdiaita(ディアイタ)なのです。。
・承:現代人の多くはストレスのあまり、肥満に悩まされているのです。。
・転:実はダイエットに必要なのは食事でも運動でもなく、質の高い安定した睡眠なのです!
・結:ダイエットを成功させるなら、最新の○○式睡眠法で、まずはストレスを軽減しましょう!
なんて事に、なりかねないのです。実際に、検索エンジンやキュレーションサイトを利用していると、記事タイトルと記事内容、そして結論が全くかみ合っていない記事を見かける事も多々あります。
それは検索エンジンとブログの特性をしっかりと把握していないからなのです。
理由3. 超一流コピーライターのスキル
ストーリーから文章を始めるのは、超一流コピーライターのスキルです。
なぜならば、小説でも同じだと思いますが、特にコピーライティングの世界では、この導入部分にストーリーを入れて一気に物語に引き込むというスキルが本当に重要で、しかも本当に難しくて、“超一流のコピーライター” でもこの導入部分のストーリーをために何年、何十年も訓練してると言っても過言ではないぐらいの、重要なスキルであり、重要なパーツなのです。
起承転結の基本的な理解によると、一言でまとめると “起” って導入文のストーリーだと思うんですよね。これって小説家とかプロのコピーライターがやる事で、いわゆるブログ初心者などの場合で記事更新に利用するのはなかなか難しいのではないかと思う次第です。
もちろん、起承転結でブログ記事を書き、反応を出せるようであればそれに越した事はないと思います。
ブロガ―のための”起承転結”3つの活用方法
起承転結で文章を書くには結構ハードルが高いのですが、それでもしっかり起承転結で文章を書けるようになったら、それはとても大きな武器になります。
ブロガ―はどのように起承転結と向き合えば良いのか?
3つの活用方法を考えてみました。
・自己紹介などに用いる
・記事を分ける
・日々、鍛錬する
活用例1. 自己紹介などに用いる
起承転結での文章執筆は、小説やストーリーテリングに向いています。
なのでブログやメディアサイトを運営する際の自己紹介やプロフィール、あとは旅行に行った時の体験記など、ストーリー性のある文章を書く時に意識すると有効です。
活用例2. 記事を分ける
この記事は起承転結を使うのか、使わないのか、ハッキリと分ける事が重要です。
例えば上記の通り自己紹介や体験記の場合は起承転結を使い、その他ノウハウ記事等の場合には起承転結は使わず、事実を順番に述べていく。このように記事によって文章構成を使い分ける事が重要です。
例えば『成功率93%のダイエット!1ヶ月で確実に3キロ痩せるための3つのコツ!』という記事を書く場合、素直に順番に言葉を並べれば良いのです。
『僕はこの3つの方法で1ヶ月で3キロ痩せる事に成功しました。
それは ①食事 ②運動 ③筋トレ
この3つを意識しただけです。それでは解説しますね。
①食事のコツは○○。
②運動のコツは○○。
③筋トレのコツは○○。
以上3つを日々意識しただけです。
僕もできたので、あなたにもできるハズです。
ぜひ今日から実行してみて下さい。』
たったこれだけです。起承転結のような難しいテクニックは使わず、ただ順番に事実を述べただけです。
なのでこのように、記事を書く前から起承転結を使うのか、それとも使わないのか。記事に合わせて事前に決める事が重要です。
活用例3. 日々鍛錬する。
文章力を上げるには、日々の積み重ねが重要です。
例えば本田選手のプレーを録画して10時間見たって、明日から本田選手と同じプレーができる訳ではないですし、スタジアムの一番前の席を取って90分間メッシ選手だけをじっと見ていたとしても、世界一のサッカー選手にはなれない訳です。
日々の努力なくして、結果を残す事はできません。それはブログ記事執筆でも同じです。
そして文章力の良いところは、まるで積み上げ式の資産のように、書けば書くほど上手くなります。スポーツ選手のように年齢的な限界がないので、生涯使えるスキルになります。
なので文章力を鍛える、コピーライティングのスキルを身につける事を僕は強く推奨します。
起承転結とブログ記事執筆
今回はまず、起承転結がブログ記事執筆に向かない3つの理由をお話しました。
・現代人は時間がない
・検索エンジンの特性を見直そう
・超一流コピーライターのスキル
そして、起承転結の3つの活用方法も解説しました。
・自己紹介などに用いる
・記事を分ける
・日々、鍛錬する
まとめると、
まず初心者のうちは起承転結を考えず、シンプルに事実だけを順番に書いて行こう。
そして慣れてきたら、まずは自己紹介からで良いので起承転結で文章を書く事にもチャレンジしてみよう。
この流れが文章力を上げる上で一番近道になるのではないかと考えます。
最終的には、その時のテーマに合わせて自在に文章の形を操れるようになる事が理想です。
文章力・コピーライティングスキルを高めるには、日々の鍛錬が重要です。
『毎日必ずブログを更新する!』
このような約束をする事が、文章力向上への一番の近道です。