Googleから学ぶSEOに必要な7つの要素と3つの重要項目
SEOの世界は終わりが無く、とても奥深いです。
・あまり意識しない人。
・企業のWEB担当者さん。
・SEO専門の業者さん。
・店舗や独自サービスを取り扱う個人事業主さん。
・まるで研究者のようにSEOをひたすら研究し続ける人。。。
学べば学ぶほど、SEOの奥深さに悩みが募るかもしれません。
そしてインターネット社会である現代では、SEO(検索順位)の結果に大きく売り上げが左右される事も多々あります。
しかし、答えはとてもシンプルです。
SEOで結果を出すための答えは、実はとても身近なところにあるのです。
今回はGoogleアナリティクスから、SEOで重要な7の要素と3つの重要項目についてお話します。
Contents
Googleの理念とSEOに取り組む理由
Gooleが、
Googleの使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。
という使命を掲げている事はとても有名な話ですが、実はもう一つ、Googleの理念として”10の事実”というのを掲げている事はご存じでしょうか?
Google理念
1)ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2)1つの事をとことん極めてうまくやるのが一番。
3)遅いより速いほうがいい。
4)ウェブ上の民主主義は機能します。
5)情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6)悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7)世の中にはまだまだ情報があふれている。
8)情報のニーズは国境を越える。
9)スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10)「すばらしい」では足りない。
この10の事実をGoogleは、理念として定めています。
一言でまとめれば、『ユーザーのために。』という事です。
先に価値を提供すれば、結果は後からついてくるのです。
もちろん、趣味でブログを更新している場合は、SEOなんて気にせず思う事をどんどん書いていけばいいし、芸能人ブログなんかはそもそもダイレクトにファンから直接アクセスが来るため、SEOなんか気にせず日々のご飯や日常を更新するだけで大量のアクセスを集める事ができます。
しかし、ビジネスでウェブを活用するのであれば、話は変わってきます。
検索順位が1位と2位、もしくはそれ以下とでは大きく売り上げが変化してきます。
誰もが日本一の山と言えば『富士山』と答えられますが、では2番目の山は?と言えば多くの人が答える事ができません。
(ちなみに1位の富士山は標高3775m、2位は山梨県の南アルプス市にある”北岳”で、標高3193mです。)
実際に検索エンジンの世界では、検索順位に対するクリック率が、
1位 31%
2位 14%
3位 9%
4位 6%
5位 5%
と、1位と2位では倍の結果が出てますし、
1位と5位では6倍近くの差が出ます。
単純計算で、1位と5位では売り上げに6倍の影響を及ぼすという事です。
問『2位じゃダメなんでしょうか?』
答『1位になるだけで、2位より2倍の成果を得られるのです!!』
以上の理由から、これからインターネットを活用してビジネスとSEOの関係は、切っても切り離せないのです。
Googleアナリティクスから学ぶSEOの7つの要素
『答えは現場にある!』
という言葉がありますが、それはSEOの世界でも同じです。SEOの答えはGoogleアナリティクスの中にあるのです。
アナリティクスのメイン管理画面には、以下の7の項目があります。
簡単に用語説明をします。
1)ユーザー
ユーザーとは、サイトに訪れた人数のことです。例えば同じ人が一日に何度もサイトを訪れたとしても、同日内では “1ユーザー” として認識されます。
2)セッション
Googleは主に、日付をまたいでのアクセス、もしくは30分を越えてからの再度のアクセスをセッション数と認識しています。なのでユーザーは1日1ユーザーと認識されますが、セッション数は同日リピートも計算に含まれるため、ユーザー数より数値が大きくなります。面白いサイトや質の高いサイトは何度も読み返したりしますからね。
3)ページビュー数・PV数
ページビューの事をPV数(ピーブイ数)なんて呼び方をしたりします。PV数はそのサイトが合計で何ページ読まれたかということです。たまに “月間1億PVの○○メディア” なんてニュースを目にしますが、基本的にはこのPV数が多ければ多いほど、多くの人がページを読み、メディアとしての価値が高いと判断されます。
4)ページ/セッション(閲覧数)
ページセッションとは、1人の訪問者がどれだけのページを閲覧したかという数値です。例えばページ/セッションが2であれば、平均して訪問者が2ページサイトの記事を見てくれたということで、3であれば3ページ見てくれたという事です。この数値が高ければ高いほど、一人の訪問者が多くのページを見てくれたことになります。
5)平均セッション時間(滞在時間)
滞在時間とは名の通り、サイトに訪れた人がどれだけの時間そのサイトを見ていたかの時間になります。長ければ長いほど、じっくり読み、有益な情報が書かれていると判断する事ができます。
6)直帰率
直帰率とは、サイトに訪れた人がそのページだけを読み、立ち去ってしまった割合の数値です。面白いサイトやためになるサイトはもっと知りたくなり、2ページ、3ページと読み進めてしまいます。なので直帰率が低ければ低いほど、良質なサイトであると判断できます。
サイトを運営するならできれば70%を切る事を目標に。中にはジャンルを絞り、濃い情報を詰め込めば、直帰率20%や10%なんて数値を出す事も可能です。この場合は、ほとんどの人が2ページ以上閲覧しているという事になります。
7)新規セッション率
新規セッション率とは、新しくサイトに訪れた人の割合です。新規セッション率が高ければどんどん新規の読者さんを集めている事になるし、逆に言えばリピーターがついていないという事にもなります。
これに関してはビジネスの業種によっても違いがあるし、新規目的のサイトなのか?それとも濃いファン・リピーターを作るためのサイトなのか?これによっても違いがあるので、目的にあわせて数値計測する事が必要です。
以上、一通りサラッと解説しましたが、いよいよ僕が考えるSEOで意識すべき3つの重要チェック項目についてお話します。
SEOに必要な3つの重要項目
これまで7つの基本項目について解説してきましたが、その中でも僕はSEOに重要なポイントが以下の3つであると考えます。
【ポイント1】直帰率
いわゆる芸能系などの旬な記事は、ハマれば一瞬で爆発的なアクセスを集める事ができます。しかし、そのような単発ネタはすぐにページを閉じられる傾向があります。
広告収入をメインとしたビジネスモデルの場合は、アクセスを集める事だけに注力すれば良いですが、実店舗経営や士業さんなどの個人事業主さん、会社で商品を販売している場合、独自サービスに誘導するためのブランディングサイト等の場合は、しっかりとターゲットを絞った質の高い情報を発信し、次も読みたくなりファンになってくれるような記事・コンテンツを作る事が重要です。
【ポイント2】ページ/セッション(閲覧数)
一人当たりのページ閲覧数が多いほど、PVを稼ぐ事ができます。閲覧数を増やすには直帰率と同じように、もっと読みたくなるぐらいの価値ある記事・コンテンツを作る事はもちろんの事、サイトに工夫する事も重要です。
たとえば、記事を読み終えたタイミングでおすすめ記事を挿入するとか、関連記事を紹介するとか、求める記事をすぐに見つけられるようにサイトを見やすく構築する必要があります。
これを、『SEOの内部対策』なんて呼び方をしたりします。
【ポイント3】平均セッション時間(滞在時間)
滞在時間が多ければ多いほど、SEO上有利に働きます。繰り返しになってしまいますが、滞在時間を増やすには、少しでも質の高い情報を発信し、使いやすいサイトを構築するしかないのです。
1分を下回るようであれば、情報の質だったり、サイトの構成などの工夫の余地ありです。2分を越えれば上出来、中には4分、5分を越えるサイトもあります。このあたりを目標としたい所ですね。
今ではしっかりと内容がともなっていれば、記事の文字量が多い方がSEO的に有利になる傾向にあります。
3つの重要項目が一番重要
SEOで特に重要なのは、直帰率・ページ/セッション・滞在時間の3点です。
そしてこれらの数値は小手先のテクニックを使っても上限は知れており、本当に質の高い投稿、価値(バリュー)を提供できている投稿をしなければ上げる事ができません。
逆に言えば、細かな事など考えないでとにかく価値(バリュー)さえ提供していれば、しっかりと結果はついてくるという事です。
いくら最高レベルのデザイナーさんに高額報酬を支払い、最先端のスタイリッシュなサイトを作成し、それに加え小手先のテクニックを駆使して最高レベルに内部SEO対策、サイトのチューニングをしたとしても、記事がつまらなければその場でページを閉じられてしまいますので、それで終わりです。
もしろん、テクニックというのも重要で、例えばWordPressでサイトを運営している場合はテーマ選びから始まり、サイトのタイトルを考え、各記事のタイトルにキーワードを入れたり、記事を投稿する時のコツなどもあるので、このサイトでは僕が日々実践している情報をそのまま発信してはいるのですが、やはり重要なのは記事の内容や中身です。
今はちゃんと記事を書けばしっかりと検索エンジンは評価してくれますので、そこにフォーカスする事が今のSEOにとって重要であると僕は考えています。(というか、そもそもこれが正しい検索エンジン・情報発信との向き合い方なのですが。)
PVについての考え方
SEOにおいて、PVって重要ではないです。
例えばiPhoneって本当に重要があるので数万PV、数十万PVとアクセス数を稼ぎたいのであればピッタリのジャンルです。
しかし、これがコガネムシの専門サイトだったらどうでしょう?恐らく数万PVぐらいが限界で、数十万PVに持ってくのはかなり難しいでしょう需要が少ないので。(コガネムシブームが起きたり、上手く企画を立てて今流行りのオウンドメディア化したらそれも可能かもしれませんが。)
けど、コガネムシファンにとっては神的なサイトかもしれないですよね?
なのでPVが少ないからといってSEOが弱いのかといったらそんな事はないので、そこは安心して下さい。
PV数を上げるには、2つの方法があります。
・有料
・無料
有料
有料でPVを集めるには主に広告を利用します。GoogleやYahooにも広告は出稿できますし、今ではFacebookやTwitter、Instagramにも有料で広告を出す事ができます。街中の看板や電車の中づり広告を利用してサイトの宣伝をする事も可能です。資金に余裕があれば、広告を有効活用する事によりビジネスを加速させる事ができます。
無料
今ではSNSも多様に発展し、ブログやホームページ以外にも、Facebook、Twitter、Youtube、LINE@、Instagram等々、さまざまな媒体を活用してアクセスを集める事ができます。
SEOはいわゆる検索エンジンからの流入を目的とした、“無料” の部類に入ります。なので今回の記事では『SEOを活用して無料でアクセスを集める。』という部分にフォーカスしてみました。
まとめ
巷には、確かにSEOテクニックなどが沢山存在する事も事実です。しかし、それはペンギンアップデートだったり、パンダアップデートにより、いつまでその手法が通用するかは分かりません。
なので長期的にSEOから成果を得たいのであれば、直帰率、ページ/セッション、滞在時間を高めるように価値ある記事・コンテンツを作る以外にはないのです。
これがいわゆる、“Content is King” と言われるやつです。
Googleの検索アルゴリズムの裏を掻いてやろう!ではなく、Googleと肩を組み、一緒にユーザーのために価値を提供しなければならないのです。
そしてしっかりと価値を提供するには、サイトの設計図を作成する事が重要です。
・SEOに強いサイトを作るために必要なサイト設計図の作成方法
しっかり価値あるコンテンツさえ作っていれば、目先の検索エンジンの順位変動に一喜一憂する事もなくなり、毎日安心してフカフカの布団で寝る事ができます。SEOとは、地道な作業の積み重ねです。そして言い方は悪いかもしれませんが、アクセスはお金で買う事ができるのです。
ですので重要なのは、広告を打ってビジネスを加速させるのか、それともSEOを活用して地道に盤石の土台を築くのか。今取り組むべき事を明確化させる事です。
そしてもしSEOに取り組むのであれば、とにかく価値の発信に注力する。
これが一番大事であるという事です。