ドッグイヤーとは?ビジネスで重要なのは昇りエスカレーターに乗ること
ドッグイヤーとは、主にIT業界の技術革新の早さを表す言葉です。
犬にとっての1年は、人間に換算すると7年分ぐらいの長さであると言われております。
世界でもトップクラスの長寿国である日本では、男女を平均すると平均寿命は約83歳です(年々伸びてます)。そして犬の平均寿命も小型犬・中型犬・大型犬を平均すると大体11歳ぐらいです。
なので7倍というのは、妥当な数字であると考えられます。
この “7年” という時間をビジネスに置き換えた言葉が今回解説するドッグイヤーです。
ビジネスを老舗企業のように長く繁栄させるには、この時間の概念を常に頭に入れて置く事が重要です。
Contents
1. ドッグイヤーとは?
もう一度、ドッグイヤーについて復習してみましょう。
ドッグイヤーとは、犬にとっての1年が、人間にとっての7年分の長さに相当するという事です。
逆に考えれば、人間の7年を犬に置き換えると1年に凝縮されてしまうという事です。それだけ人間と比べると、犬の方が時間が流れるスピートが早いという事です。
これをビジネスに置き換えた造語が “ドッグイヤー” です。
数字をもう一度確認してみましょう。
1-1. 日本人の平均寿命
厚生労働省の発表による、2015年7月30日に発表された平成26年度の簡易生命表(現時点での最新版)によると、日本の平均寿命は女性が86歳、男性が80歳と、前年比0.2ポイント上昇しており、過去最高値を記録しております。
平均で80歳という事は、もっと長生きされてる方々が沢山いるという事ですね。彼ら彼女らをしっかりと支えるためにも、僕達は頑張って価値を生み出し利益を出し、正しく節税し、しっかりと納税しなければいけない訳です。
1-2. 犬の平均寿命
犬はその体の大きさにより、平均寿命に若干の差があります。例えば、
小型犬を代表するチワワは平均寿命が14歳と言われており、
中型犬を代表する柴犬では平均寿命が10歳と言われており、
大型犬を代表するゴールデンレトリバーは9歳を言われております。
大体平均して11歳ぐらいと考えると、
犬の平均寿命が11歳。人間の平均寿命が80歳と、
大体7倍ぐらい時間の密度が違うという事が考えられます。
これをビジネスに置き換えた言葉が、『ドッグイヤー』なのです。
2. 企業の平均寿命
ここではあえて、企業の倒産確率の事を分かりやすく企業寿命と呼ぶ事にしましょう。
企業は設立後平均して、
3年 30%
5年 80%
10年 90%
20年 98%
30年 99.9%
と、このように設立3年で3割の会社が倒産し、
10年後に生き残る会社はたったの10%、
30年後に生き残る会社はたったの0.1%しかないのです。
いかに僕たちが幼い頃から言われ続けてきた
“安定” がいかに幻想であるか。この数字から分かります。
企業寿命は30年なんて言葉を耳にする事もありますが、
30年後にはたったの0.1%の企業しか生き残らないです。
それはインターネットの登場により、
時代の進むスピードがとんでもなく早くなったからです。
ドッグイヤーは7年。
企業が5年以内に倒産する確率は80%。
これが、今の時代の現実です。
日本の大手家電メーカ―も、
こぞって赤字を垂れ流し、リストラを発表しています。
時代の流れは大企業・中小企業関わらず、
容赦なく襲い掛かってきます。
3. ビジネスでは昇りエスカレーターに乗る事が重要
ドッグイヤーと言われ、7年サイクルで時代も変わり、企業も入れ替わるという事は、
逆に考えれば7年スパンで時代を見通せば良いのです。
もっと言えば、昇りのエスカレーターに乗ってしまえば良いのです。
例えばiPhone。
日本初登場は2008年です。
iPhoneの登場で、人々の生活は大きく変わりました。
現在2016年の2月なので、
ちょうど7年半前の話です。
実際にAppelは先日、為替の影響で増益したものの、
iPhoneの販売台数は頭打ちにあるという事で、
ちょうどドッグイヤーにも当てはまり、
もしかしたらiPhoneの勢いも、今がピークなのかもしれません。
この間、日本ではスマホアプリを扱う企業がものすごい勢いで
時価総額を伸ばしてきました。
特に代表的なのが、パズドラを運営するガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社(3765)です。
ガンホーは2012年5月の安値14円から、ピークの2013年5月には、1633円という驚異的な高値を付けています。たった1年で、株価が116倍にまで成長しました。
(※株価上昇に伴い株式分割を繰り返しているので、14円という低い株価になっています。)
もちろんこれはスマホアプリバブルが発生し、企業価値以上に株価が上昇したバブル銘柄の典型例ですが、これほどまでにスマホアプリの存在は、経済界にインパクトをもたらしました。
長らく低迷が続いていたmixiも、モンスト(モンスターストライク)のヒットにより業績を急回復させました。
何が言いたいかと言うと、ビジネスで成功するには、
しっかりと成長産業に参入する事が重要であるという事です。
日本なんかこれからさらに少子高齢化により人口減少が進むので、
そりゃ冷蔵庫もテレビも売れない訳です。
人口が減れば、買い物する人自体が減りますからね。
一方でなぜこれからは東南アジアの時代かと言われると、
それは人口が増えるからです。
人口が2倍になれば、
単純計算でテレビも冷蔵庫も2倍近く売れるという事です。
飲食店の需要は確実に2倍に増えるでしょう。
昇りエスカレーターに乗る事が重要であるという事です。
4. では一体、これからの時代はどうすれば良いのか?
では一体、これからの時代はどのように生き抜けば良いのか?
それはインターネットです。
当然の事ながら、これからさらに時代の情報化は進むので、
インターネットを活用してビジネスを行う事が必須となるでしょう。
例えばこれまでは何かビジネスを興そうと考えると、
銀行から借金し、
店舗を構え、
機材や道具を揃え、
営業マンや料理人、経理などの人員を揃え、
チラシなどの効果が不確かな媒体を使って集客する必要がありました。
飲食店なら材料を仕入れ、
物販なら商品を仕入れ、
何かのサービスを販売するのであれば、営業マンはもっと必要だし、
工場や倉庫も必要でした。
しかし、インターネットの登場により、時代は大きく分かりました。
ホームページやブログを利用すれば、インターネットから集客する事が可能です。
月1000円程度のサーバー代ぐらいでHPは運営できるので、
店舗も営業マンもいりません。
ホームページを通じて商品を紹介すれば、在庫を抱える必要はないし、
仕入れも必要ありません。
経理に関しても今ではクラウドで様々なサービスがるので、
スタートアップレベルであれば経理担当すら雇う必要もないでしょう。
税務署に行けば、経理の方法も丁寧に教えてくれます。
特に店舗と営業マンが必要なくなったのは、革命レベルだと僕は考えます。
Amazonなんかも当初はただのオンラインの古本屋さんだったのが今ではここまで勢力を拡大し、これから一体、日本の家電量販店はどうなるのか?心配で仕方ありません。余計なお世話かもしれませんが。
これからは、インターネットの活用をビジネスに取り入れなければ、かなり厳しい戦いになってしまうでしょう。
5. どの業界にもインターネットは必要
もうこれからは、どの業界でもインターネットの活用が必須です。
家電もそうですし、車もそうですし、弁護士さんや税理士さんもそうですし、整体師さんや美容師さんも同じです。スーパーなんかもこれからはさらにオンライン注文・配達システムが普及するだろうし、一時期ステマ問題がかなり話題になりましたが、ステマというリスクをおかしてまでもインターネットでのアプローチが重要であるという事です。
インターネットの活用は、これからのビジネスにおいて本当に重要になる要素です。
今ビジネスを運営されている場合でも、これから何かビジネスを興す場合でも、インターネットのスキルを習得する事は必須です。
インターネットのスキルを身に付ける事こそが、昇りエスカレーターに乗るためのチケットであると僕は考えます。
そして今はドッグイヤーどころか、
マウスイヤーなんて言われ方をされる場合もあります。
ドッグイヤー以上に、時代の変化が早くなっているという事です。
マウスイヤーについては、また次回解説したいと思います。