ブログのカテゴリー分けのコツとアクセスアップさせるWordPressの設定方法
ブログやウェブサイトを運営するにあたり、記事やコンテンツのカテゴリ分けはとても重要です。
しっかりとカテゴリ分けする事により、SEOでの効果を得られる事と、何よりユーザビリティ(使いやすさ・顧客満足度)が向上するからです。
数あるインターネットでの媒体・メディアの中でもカテゴリ分けができるのがブログの大きな特徴です。
例えばFacebookやTwitterの場合。
タイムラインで投稿がどんどん流れてしまいますので、目的の記事を探すのが大変です。
自分のウォールやタイムライン上には投稿やつぶやきで溢れてるでしょうから、わざわざ相手のアカウントまで足を運び、沢山下スクロールして過去の投稿を探さなければなりません。
しかし、ブログの場合は運営者がちゃんと丁寧にカテゴリ分をしている場合、
興味あるカテゴリの記事だけを集中的に読み込む事もできますし、
月ごとのアーカイブ(月ごとの更新履歴)を表示しているサイトであれば、
過去記事もトップページからであればワンクリック、もしくはツークリック程度で簡単に見る事が可能です。
このように記事をカテゴリできるというのはブログやウェブサイトの大きな特徴の一つであり、
SNSや他のメディアには内、大きな武器の一つなのです。
SEOの視点から考えてみると、例えばiPhoneならiPhone、英語なら英語、ダイエットならダイエットとしっかりカテゴリ分けをして、カテゴリ事にテーマに沿って記事を入れる事により、検索エンジンにテーマをしっかりと認識してもらう事ができ、上位表示しやすくなります。
今回はこんなメリットばかりのカテゴリ分けについて、枠組みの構築方法という大きな視点から、
実際にWordPress(ブログ・HP)で行うべき設定方法の具体的なテクニックまで、こと細かに解説していきます。
Contents
1. まずはサイト設計図を作成しよう
しっかりとカテゴリ分けし、効果的にサイト運営を進めるには
まずはサイト設計図を作成する必要があります。
サイト設計図は航海に例えると “航海図” です。航海図があるからこそ、
『この灯台は○○の灯台だ。』
『この辺りは岩が多いから座礁しないように細心の注意を払おう。』
と、このような判断をする事ができます。
逆に言えば航海図が無ければ、ほぼ同じ景色が続くので
入港するまではどこの土地だか分からなくなってしまいます。
それはブログやメディアサイト運営でも同じです。
サイト設計図が無ければどんどん軸がブレ変な方向に行ってしまいますし、
サイト設計図が無ければカテゴリ分けをする事ができません。
なのでカテゴリ分けする前にまずやる事は、
サイト設計図を作成する事です。設計図の作成方法は以下の記事を参考にしてみて下さい。
もうすでにブログを運営している場合でもこれを機に、今までの記事を振り返り、そして今後の方針も練り直し、さらに質の高いサイト構築を追求する事を推奨します。
2. メインカテゴリとサブカテゴリ
サイト設計図を作成するには、
まずはカテゴリ分けの基本をおさえましょう。
カテゴリ分けには、メインカテゴリとサブカテゴリがあります。
名の通り、メインカテゴリは大きな枠で、サブカテゴリは小さな枠です。
カテゴリの概念をしっかりと理解するために、
2-1、大手メディアサイト(キュレーションサイト)
2-2、メディアサイト(テーマ型)
2-3、専門サイト(特化型サイト)
この3つのパターンから理解を深めてみましょう。
分かりやすくするために、
赤:メインカテゴリ
青:サブカテゴリ
で色分けしてみます。
2-1. 大手メディアサイト(キュレーションサイト)
月間500万PVとか1000万PVを越えるような大きなサイトの場合、
扱うジャンル多岐に渡る場合があります。
一見テーマが分散してしまうように感じてしまいますが、
しっかりカテゴリ分けする事により、
規模のメリットを最大限発揮する事が可能です。
【経済】
・国内経済
・外国経済
・株式
・為替
【スポーツ】
・サッカー
・ゴルフ
・ラグビー
・野球
【音楽】
・邦楽
・洋楽
・HIP HOP
・クラシック
大手メディアサイトやキュレーションサイトの場合、
このような形でカテゴリ分けする事ができます。
テーマはバラバラになってしまいますが、
その分ボリュームが圧倒的です。
経済・スポーツ・音楽とテーマに関連性はありませんが、
それぞれをしっかりカテゴリ分けする事により、
しっかりとそれぞれの固定ユーザーをつかむ事が可能です。
2-2. メディアサイト(テーマ型)
テーマ型メディアサイトとは、
例えば、『女性のための美容メディア』とか、
『スポーツ速報なら○○!!』のようなテーマを絞ったメディアサイトの事です。
例えば美容といっても感心は様々で、
ダイエットに興味がある人もいれば、恋愛に興味ある人もいて、
お化粧に興味がある人もいれば、ファッションに興味がある人もいます。
女性がターゲットであれば、子育て情報もとても関心が高いですし、
料理のレシピなんかもとても人気のジャンルです。
女性がターゲットのメディアサイトの場合、
以下のようなカテゴリ分けをする事が考えられます。
【ダイエット】
・足痩せ
・腕痩せ
・お腹
【メイク】
・芸能人メイク
・大人メイク
・小悪魔メイク
【料理】
・時短レシピ
・野菜
・ご飯もの
女性に関する事なのでちょっと的を得ていないかと思いますが、(笑)
なんとなくニュアンスは伝わるものと思います。
2-3. 専門サイト(特化型サイト)
専門サイト(特化型サイト)の場合、さらにテーマを深堀していきます。
例えば筋トレに特化したサイトの場合、
【腕】
【足】
【腹筋】
【背筋】
【食事】
【プロテイン】
このように筋トレに関するありとあらゆる情報をカテゴリします。
特化型サイトの場合、サブカテゴリを作らず、
メインカテゴリでしっかりとテーマを分けて
メインカテゴリ内にどんどん記事・コンテンツを追加していく方が良いかなと思います。
それでは設計図を作成しカテゴリ分けが完了したら、
WordPressにしっかりとカテゴリを反映させましょう。
3. WordPressでカテゴリを作成する方法
メインカテゴリ、サブカテゴリと、順番に設定方法を解説していきます。
3-1. メインカテゴリの作成方法
まずはメインカテゴリから作成していきましょう。
WordPressの管理画面に行きます。
『投稿』⇒『カテゴリー』をクリック。
『名前』欄にカテゴリ名を入力。
『スラッグ』欄に英数字を入力。※1
『新規カテゴリーを追加』をクリックして設定を保存。
これでWordPressへ新たなカテゴリが設定されました。
(※1、スラッグとはカテゴリ自体のURLの事です。スラッグはできる限りカテゴリ名を英字表記にして入力する事をおすすめします。スラッグの詳しい決め方はコチラをご参照下さい ⇒ SEO効果を高めるパーマリンクの設定方法)
3-2. サブカテゴリの設定方法
もしサブカテゴリを設定されるのであれば、
メインカテゴリを設定したらサブカテゴリを設定しましょう。
ちなみに余談ですが、
個人レベルのブログであればたとえ月間100万PVあろうとも、
サブカテゴリは必要ないと僕は考えます。
サブカテゴリを設置するよりも、
しっかりメインカテゴリに上質な記事・コンテンツを投入する方が重要だからです。
それではサブカテゴリの設定を進めます。
設定方法はメインカテゴリとほぼ同じです。
『名前』欄にカテゴリ名を入力。
『スラッグ』欄に英数字を入力。
『親』欄でメインカテゴリを選択する。
『新規カテゴリーを追加』をクリックして設定を保存。
サブカテゴリを設定する時は、
親となるカテゴリを指定する必要があります。
これで設定は完了です。
早速ブログを確認してみますと、カテゴリ分けがしっかりと反映されています。
4. カテゴリ分けを最大限活かすコツ
カテゴリをしっかり分けたサイトを最大限活かすコツ。
それは、
『カテゴリのテーマに沿って、
ただひたすら質の高い記事・コンテンツを投下する。』
という事です。
現在Googleを中心とする検索エンジンでは、
専門性が高ければ高いほど、上位表示されやすい傾向にあります。
例えば需要の高いダイエット系のキーワードや、
報酬単価が高いクレジットカードや投資系のキーワードで実際にGoolge検索してみて下さい。
上位表示されるのほとんどが、アフィリエイトサイトです。
これはどういう事かと言うと、
経済やスポーツや音楽などと様々なジャンルを取り扱うサイトより、
クレジットカードならクレジットカード。
脱毛なら脱毛と、各ジャンルに特化したサイトほど、
専門性に優れていると判断されるからです。
もちろん、一つ一つの質が高い事が大前提です。
なのでなるべくサイト全体を一つのジャンルに特化した方が
検索エンジンで上位表示されやすくなり、
それはカテゴリ分けでも同じだと僕は考えます。
例えばよくあるのが『ガジェット』のカテゴリです。
ガジェットとは電子機器や新しいアイテムの事です。
男はガジェット好きが多いですし、PV数も結構集まります。
ここでよくあるパターンが、携帯やらパソコンやら備品等を全てガジェットカテゴリでまとめてしまうんですよね。ガジェットって定義自体が曖昧ですし、ガジェットのキーワードでネット検索する人ってほとんどいないんですよ。
この場合、iPhoneならiPhone、SurfaceならSurfaceとちゃんとカテゴリ分けした方が
カテゴリ全体のドメインパワーが強くなるという事です。
(あくまで僕の経験からくる仮説です。)
ガジェットというメインカテゴリを作成し、
iPhone、Surfaceのようなサブカテゴリを作るのも有効だと思います。
となると、やはりサイト設計図が重要になってくる分けです。
設計図作成の段階でしっかりとキーワードを洗い出し、
カテゴリ分けする事が、勝利の秘訣なのです。
まとめ
カテゴリ分けは、結構シンドイ作業です。
もしかしたらサイトを立ち上げ、運営を軌道に乗せるまでで一番大変な作業かもしれません。
キーワードをピックアップしなきゃいけないし、
将来像まで明確にイメージしなければならないですからね。
しかし、想像してみて下さい。
一度サイト設計図を作成し、カテゴリ分けも済んでしまえば、
あとはひたすら記事を更新するだけです。
サイト設計図に沿って、余計な事は考えず、記事を更新するだけで良いのです。
ブログの挫折の一番の原因は、ネタ切れです。
逆に考えれば、ネタ切れさえなければブログは続ける事ができるという事です。
カチャカチャとタイピングするだけですからね。
すでにブログを運営している場合でもこれを機に一度ブログ全体を見直してみて、
サイト設計図を作成してみて下さい。
カテゴリ分けが甘ければ修正し、
足りない情報はどんどん設計図に書き足し、記事を追加していきましょう。
そして何よりも、訪問者さんにとって使いやすいサイトになります。
訪問者さんの利便性を考える事が、一番のSEO対策であり、
ブログをアクセスアップさせる一番の秘訣です。