All in One SEO Pack の使い方と初期設定方法
All in One SEO Packとは、WordPressの基礎となるSEOに関する設定を一括で指定できるプラグインです。
サイト全体の設定から記事投稿時の設定、FacebookやTwitter等のソーシャルメディアとの連携やGoogle AnalyticsやGoogle Search Console等の各種サイト分析ツールの設定など、一つのプラグインで幅広く重要な設定を行うができます。
WordPressでサイトを運営するのであれば、導入必須プラグインです。
高機能がゆえ、設定項目は多くなりますが、一度設定してしまえばずっと機能してくれるのでぜひ一歩づつ着実に設定を進める事をおすすめします。
図解付きでインストール方法から各種設定方法まで解説します。
Contents
1. All in on One SEO Pack のインストール方法
それではAll in One SEO Pack をインストールしましょう。
WordPress管理画面から『プラグイン』⇒『新規追加』、『all in one seo pack』でプラグイン検索し『今すぐインストール』をクリック。
『プラグインを有効化』をクリック。
これでインストール完了です。
1. 基本設定
それでは順番に設定を進めましょう。まずは基本設定からです。インストールするとWordPress管理画面のダッシュボード下に、『All in One SEO』のタブが表示されます。『General Settings』をクリック。
1-1. General Settings
General Settingsは初期のままで大丈夫です。
1-2. Home Page Settings
Home Page Settings では、サイトのタイトル設定を行います。
インターネット検索した時に表示されるタイトルとメタディスクリプションの設定をおこないます。赤線部がサイトのタイトルです。そしてオレンジ枠がメタディスクリプションです。
(※メタディスクリプション=120文字以内でサイトの説明・概要を表示させます。SEOには効果が無いと言われておりますが、必ず設定する事をおすすめします。)
ホームタイトル:サイトタイトルを入力します。
ホーム詳細:メタディスクリプションを入力します。
ホームキーワード:ホームキーワードはメタキーワードと言われるもので、上位表示させたいキーワードを入力します。SEO的には効果が無いと言われておりますが、3語ほど入力する事を推奨します。
『段取り8割、仕事2割』と言われている通り、ビジネスとして結果を得る目的でブログやサイトを運営する場合、段取り=準備の段階で結果は8割決まると言えます。そしてブログやサイト運営での準備とは何なのか?それがサイトタイトルに全て凝縮されると僕は考えます。
例えば健康食品の通信販売を行っているのにも関わらず、アクセスを誘導するために運営するブログのタイトルが『自動車好きの○○の日記』だと、全く関連性が無くなってしまいます。
健康食品販売が目的なのであれば、健康食品を連想させるサイトタイトルを付ける必要があります。SEO効果を織り交ぜる事も必要です。
よくマーケティングの世界では、『ペルソナを決める』なんて事を言いますが、ビジネスで結果を残すには、サイトタイトルから発信内容まで、健康食品販売なら健康や食品に対する情報に一貫性を持たせる事が重要ですし、中古車販売なら中古車や車好きが唸る情報を一貫して配信する必要があります。
準備とサイトのゴールを設定せずに運営を初めてしまった場合、その取り組みの時間の全てをムダにしてしまう可能性があります。趣味目的でのブログ運営ならそれでもOkですが、ビジネス目的であればそれは許されないでしょう。
それがビジネス目的だろうと、例え趣味ブログであろうとも、しっかりとゴールを決めてから、サイト構築に取り掛かる事をおすすめします。
【関連記事】
・業種別サイトタイトルの付け方と理想の文字数設定方法【SEO最適化】
・PV数を最大化するためのメタディスクリプション設定方法
1-3. Keyword Settings
Keyword Settingsでは、主に個別記事のメタキーワード設定します。
『Use Keywords』の利用にチェックを入れ、その他はチェックを外します。まず先ほど申した通り今はメタキーワード自体はSEO効果が無い事と、チェックを入れてしまうとメタキーワードが自動で生成されてしまうため、ここはチェックを外しましょう。
1-4. Title Settings
タイトルを書き換えるを利用停止、Capitalize Titles、カテゴリタイトルのチェックは外します。
1-5. Custom Post Type Settings
ここではWordPressのカスタム投稿についての設定です。カスタム投稿とは、個別記事とは別の形式で記事を作成する事ができる機能です。特殊なケースでないとあまり使う機会は無いと思うので、画像通りの設定で大丈夫です。
1-6. Display Settings
『投稿』『固定ページ』この2つはメインとも言える機能ですので、必ずチェックを入れましょう。『Display Menu』の2つのチェックボックスは初期状態のままで大丈夫です。
1-7. Webmaster Verification
ここでは旧ウェブマスターツール、新グーグルサーチコンソールの設定を行う事ができます。サーチコンソールはサイト内診断を行うツールで、サイト運営には必須のツールです。サーチコンソールについては以下で登録と設定方法をまとまていますので、ぜひそちらをご参照下さい。
・サイト開設時に必ず設定すべき”Google Search Console”の登録と初期設定方法
1-8. Google Settings
Google Settingsでは、主にGoogle+の設定を行います。検索順位の判断基準(SEO)の一つに、“オーサーランク” という指標があります。オーサーランクとは何かと言うと、“誰が発信した情報か” という判断指標です。
例えばダイエットの情報を発信している場合、趣味でダイエットに取り組んでいる人よりも、本を出版したり、テレビに出ているようなダイエットの権威の情報の方が信頼性は高いですよね。Googleはそのような情報を独自のアルゴリズムで読み取り、検索順位を決定しています。
今はまだオーサーランクの影響はそこまで高くは無いですが、今後かなり重要となる指標になると言われています。Google+との連携はオーサーランクにとても大きな影響お及ぼす事が考えられるので、できる限りGoogle+の設定をする事をおすすめします。
それに加えて画像下のオレンジ色の枠ですが、こちらにGoogleアナリティクスのIDを入力するだけで、簡単にWordPressとアナリティクスを紐づける事ができます。詳しくは以下で解説していますので、ぜひそちらもご参照ください。
・Google Analytics のアカウント開設方法
・Google Analytics のトラッキングコード設置方法
1-9. Noindex Settings
Noindex(ノーインデックス)設定では、検索エンジンに登録させないように指示をする事ができます。
例えば文字数が極端に少ない記事や、見当違いの記事をアップしてしまうとSEO上でマイナスの評価を受けてしまう事になります。当然ですよね。検索エンジンは検索者のためになる情報を集める事が目標であり、意味の無い記事を上位に表示させてしまうと検索エンジン自体の価値が下がってしまうからです。
ですので画像のにもある通り、コンタクトフォームなどの価値を届けるためのコンテンツではない場合、『検索エンジンに載せるようなコンテンツではないですよー!』とGoogleに宣言する事ができます。それが“Noindex”の働きです。
デフォルトでは『カテゴリーをnoindexにする』にチェックマークが入っていますが、こちらはチェックを外して下さい。僕の検証結果から、カテゴリーページは結構SEOに有効であるからです。
例えばダイエットブログを運営していた場合、『筋トレ』とか『有酸素運動』とか『食事』のようにカテゴリを分けてサイト設計し、記事を更新していくと思います。
この場合、『ダイエット』のキーワードだとライバルも競合ぞろいで中々大変ですが、『筋トレ』のカテゴリー内にはもちろん筋トレに関する情報しか詰まっていないので、『筋トレ』というキーワードのパワーが集まり、結構SEO的に有利に働く事が多いです。
ですので僕は『カテゴリーをnoindexにする』のチェックは外す事を推奨します。よく仕事は『準備8割、本番2割』なんてことが言われますが、ブログやサイト運営で大きな結果を残すには、リサーチやサイト設計図を考える“準備8割”の部分が一番重要だという事ですね。
1-10. Advanced Settings
Advanced Settingsでは、初期状態のままで結構です。
『設定を更新』をクリックで設定を保存します。以上で基本設定は完了となります。
2. XML Sitemaps設定
サイトマップとは、サイトの構成図・設計図です。サイトマップを作成する事により、クローラーをスムーズに巡回させる事ができ、検索エンジンに運営しているサイトを認識してもらいやすくなります。(SEO効果アリです。)
(※クローラーとは、ざっくり言うとインターネット上で様々なサイトを巡回し、どのサイトやページが有益な情報を発信しているのか?サイトの価値を評価するロボットのような存在です。)
All in One SEO Pack からもサイトマップの設定をする事は可能ですが、僕は別プラグインで管理しているので、そちらの詳細な設定方法は以下の記事で解説しております。
・サイトマップ自動作成プラグイン – Google XML Sitemap のインストールと初期設定方法
まとめ
これでAll in One SEO Packの初期設定は完了です。
しかし、まだ各ソーシャルメディアの連携や、実際にAll in One SEO Packを活用した記事投稿方法などやるべき事は沢山あります。
おすすめWordPressプラグイン16選でも推奨プラグインをご紹介していますので、ぜひそちらもご参考にしてみて下さい。